
【霊夢の神社で新年を迎える】
──神社の境内には、寒さの中にも清らかな空気が漂い、朝日がゆっくりと昇り始めた。神社の周囲は厳かな静けさに包まれているが、時折聞こえる囲炉裏のぱちぱちという音が、新しい年の始まりを告げるように響いていた。

「あけましておめでとう、魔理沙。今年もよろしくね。」

「あけましておめでとう! 今年もお世話になるぜ、霊夢。朝からいい雰囲気だな。さすがは神社だぜ。」
二人は笑顔で新年の挨拶を交わし、境内の囲炉裏の前で、温かいお茶をすすりながら並んで座っていた。冷たい空気が二人の頬を少し赤く染めているが、囲炉裏の暖かさが体をじんわりと包んでくれる。

「新年って、やっぱり特別よね。この神社で迎えるのも、何度目かしらね。」

「そうだな、毎年ここで過ごしてるから、なんだか落ち着くんだぜ。さて、せっかくだから、おせちでも食べようぜ!」
霊夢は少し得意げな表情を浮かべ、豪華な三段重のおせちを用意した。老舗料亭「餞心亭おゝ乃」のおせち料理で、冷凍せずに生詰めされた豪華なおせちだ。重箱を開けると、美しい彩りと香りが一気に広がり、魔理沙の目が輝いた。

「おぉ、なんだかすごい豪華なおせちじゃないか!しかも、生詰めって…冷凍してないってことだよな?すごい贅沢だな。」


どれも繊細な味付けでおいしかったです。イセエビの頭の部分にもグラタンが詰まってました♪

「そうよ。このおせちは料亭『餞心亭おゝ乃』から取り寄せたの。昔から伝統を守り続けている老舗で、今年は奮発したの。」
【おせち料理の味わいと縁起について】
まずは一段目。霊夢が一つ一つの料理を丁寧に説明しながら、おせちを食べていく。

「まずは黒豆ね。黒豆は、まめまめしく働いて、健康で過ごせるようにって願いが込められているの。」

「なるほど、甘くてふっくらしてるなぁ。美味しいし、元気になれそうだぜ。」
次に出てきたのは、黄金色に輝く栗きんとん。

「これは栗きんとん。黄金色でしょ?だから、豊かな一年になりますようにって、金運の縁起物なの。」

「そうか、金運か。これはありがたいな!今年は宝くじでも当たるかな?」
二人は笑いながら栗きんとんを味わう。次に霊夢が取り出したのは、大きなエビだった。

「このエビはね、長寿の象徴なの。エビのように腰が曲がるまで長生きできるように、って意味が込められているのよ。」

「おぉ、なるほど。そういう意味があるのか。エビもプリプリしていてうまいなぁ!」
さらに、かまぼこや伊達巻、数の子など、縁起の良い料理を一つずつ味わいながら、二人はおせちの豊かさとそれぞれの縁起について話を楽しんだ。

「かまぼこはね、紅白だから、めでたさを表してるの。そして伊達巻は、巻物の形が知識を象徴しているのよ。今年もたくさん学びがある一年にしたいわね。」

「へぇ、そんな意味があるんだな。知識を蓄えて、また新しい魔法を編み出せるかもしれないな!」
【松葉ガニの贅沢な味わい】
おせち料理を堪能した二人の目の前には、さらに豪華な一品が待っていた。それは、京都丹後海鮮の匠「魚政」から取り寄せた松葉ガニだった。魔理沙はその大きな蟹を見て、驚きの表情を浮かべた。

小さいのがメスです。カニ身とプチプチした外子、ほろほろねっとりの濃厚な内子が格別です。

「おいおい、霊夢、これまたすごいものを用意してくれたな! 松葉ガニなんて、こんなに立派なカニ、なかなか見ないぜ!」

「そうでしょ?このカニ、オスとメスで味が全然違うのよ。オスは肉厚で食べ応えがあって、カニ身がぎっしり詰まってるの。カニ味噌も濃厚で甘みがあるわ。」
魔理沙がカニの身を一口食べると、その肉厚さと甘みが口いっぱいに広がった。

「おぉっ、これは本当にうまいな!カニ身がぎっしり詰まってて、噛むたびにうま味が広がるぜ。カニ味噌も濃厚で、何とも言えない甘さがあるな。」
霊夢は続いて、メスのカニを差し出す。

「こっちはメスね。オスとは違って、繊細な味わいが楽しめるの。それに、この外子と内子も美味しいのよ。プチプチした食感が癖になるの。」

「なるほど、外子と内子か…。おぉ、外子のプチプチした感じが面白いな。メスはまた違ったうま味があって、これはこれで絶品だな。」
外から見える部分を外子、体の内側にある、卵として形を成していない、卵の素である赤い身を内子と呼びます。外子もシャキシャキとして大変おいしい珍味ですが、特に内子は大変濃厚な味わいです。
【手作りのお雑煮と正月の話題】
カニを楽しんだ後、霊夢は手作りのお雑煮を持ってきた。


「お雑煮も作ったのよ。今年は九州風にしてみたわ。九州ではお雑煮にブリを入れるのよ。そして出汁はあご出汁を使ってるの。」
魔理沙は興味津々でお雑煮の椀を受け取り、香りを楽しんだ。

「おぉ、ブリが入ってるなんて豪華だな!普通のお雑煮と違って、なんだか新鮮だぜ。」
霊夢は満足そうに頷く。

「ブリは出世魚って言われてるの。だから、出世や成長を願って、お正月に食べることが多いのよ。」

「なるほどな。お正月は縁起物がたくさん食べられていいよな。食べるだけで運が良くなるっていうのは、なんだか嬉しいぜ。」
二人はお雑煮をすすりながら、正月の思い出や目標について語り合った。

「そういえば、最近は毎年こうして霊夢の神社で過ごしてるけど、昔はどんなお正月を過ごしてたんだ?」

「そうね…子供の頃は、家族と一緒に賑やかに過ごしてたわ。お年玉をもらったり、凧揚げしたりね。でも、神社を守るようになってからは、こうして静かに過ごすことが増えたわね。」

「そうか。家族で賑やかに過ごすのもいいけど、静かに一年の始まりを感じるっていうのも、なんだか心が落ち着くんだぜ。」
霊夢は微笑んで頷いた。

「そうね。今年も健康で楽しい一年になるといいわね。魔理沙も、無茶しないでほどほどにね。」

「へへっ、霊夢こそ、ちゃんと休むんだぜ。まぁ、今年も楽しくやろうじゃないか!」
二人は笑顔で新年を迎え、贅沢なおせちやカニ、霊夢手作りのお雑煮を味わいながら、穏やかで幸せな時間を過ごしていた。



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